ジャパンインベストメントアドバイザー(7172):QUOカードと…
株主優待というと、自社商品から選択するもの、自社で利用可能な買物優待券の中で比較的利用範囲の広いものにQUOカードがある。全国の書店、コンビニエンスストアで利用が可能で、一部チェーン店の外食、ドラッグストア、カフェなどでも利用可能だ。
直接配当金を受け取る場合には税金がかかるが、QUOカードには税金がかからないため、NISAなどの免税の恩恵にあずかれない特定口座での保有でも効率よく受け取ることができる。
QUOカードを株主優待として配布している企業は多数存在するが、新型コロナウィルスの感染拡大によるコロナショックの後、ジャパンインベストメントアドバイザー(7172)の株式を購入した。
年1回、2種類の優待、長期継続保有がお得
ジャパンインベストメントアドバイザーの株主優待は、QUOカードと日本証券新聞デジタル版購読券という2つの優待から構成されている。
時期 | 株数 | 継続期間 | QUOカード | 日本証券新聞 デジタル版購読券 |
12月 | 100株 | 1年未満 | – | 3ヶ月 |
1年以上 | 500円 | 3ヶ月 | ||
2年以上 | 1000円 | 6ヶ月 | ||
3年以上 | 3000円 | 12ヶ月 | ||
200株 | 1年未満 | 500円 | 3ヶ月 | |
1年以上 | 1000円 | 6ヶ月 | ||
2年以上 | 3000円 | 12ヶ月 | ||
3年以上 | 5000円 | 12ヶ月 | ||
2000株 | 1年未満 | 1000円 | 6ヶ月 | |
1年以上 | 3000円 | 12ヶ月 | ||
2年以上 | 5000円 | 12ヶ月 | ||
3年以上 | 10000円 | 12ヶ月 |
※株主優待の内容は変更されることもありますので、正確な情報は公式HPをご覧ください。
QUOカード
QUOカードはジャパンインベストメントアドバイザーのオリジナルデザインで、継続保有期間に応じて500円~10000円が配布される。
日本証券新聞デジタル版購読券
日本証券新聞は、東京証券取引所の設立以前、1944年に創刊された日本で最も歴史がある、「証券・金融の総合専門全国紙」のデジタル版だ。保有する株式数に加え、継続保有期間に応じて得られる優待の内容が変わる。
株主優待を利用せずに購読する場合には、以下の4種類のプランが用意されている。
期間 | 1ヶ月 | 3ヶ月 | 6ヶ月 | 12ヶ月 |
料金(税込) | 3000円 | 7500円 | 13500円 | 25000円 |
業績
ジャパンインベストメントアドバイザーはリース付き航空機トレーディングなどのオペレーティング・リース事業が主力で、23年度は全体の7割以上を占めている。
【業績】 | 売上高 | 営業利益 | 経常利益 | 純利益 | 1株益(円) | 1株配(円) |
連20.12 | 17707 | 7009 | 6064 | 3831 | 128.1 | 32 |
連21.12 | 14105 | 3773 | 4704 | 2921 | 97 | 32 |
連22.12 | 18045 | 1298 | 5897 | 4412 | 146.1 | 32 |
連23.12 | 21818 | 5492 | 5897 | 2359 | 79.4 | 32 |
連24.12予 | 27780 | 8120 | 6300 | 4300 | 132.3 | 16 |
※単位は百万円
新型コロナウィルスの感染拡大によって、渡航禁止などが世界各国に広まり、一時は売上高が落ち込んだが赤字にはならず、23年度はコロナショック前の売上高を上回っている。
ただ自己資本の強化が必要ということで、2024年1月より一部コミットメント型ライツ・オファリングを実施することを発表したため、既存株主の希薄化懸念で株価は一時大きく下げている。
購入額と優待利回り
私が株式を購入したのが2020年3月(権利確定日前)のことだったので、2023年3月で3年を迎え、継続保有期間の3年以上を満たしている。
購入時株価 | 907円/株 |
保有株式数 | 100株 |
保有継続年数条件 | 3年以上 |
優待内容 | ①QUOカード ②日本証券新聞デジタル版購読券 |
優待利回り
継続保有年数に応じて優待利回りは変わってくるが、株主優待利回りの推移は以下の通りだ。※小数点以下第2位を四捨五入
継続年数 | QUOカード 優待利回り |
日本証券新聞 デジタル版購読券 優待利回り |
総優待利回り |
1年未満 | 0% | 8.3% | 8.3% |
1年以上 | 0.6% | 8.3% | 8.8% |
2年以上 | 1.1% | 14.9% | 16.0% |
3年以上 | 3.3% | 27.6% | 30.9% |
QUOカード単独での優待利回りは決して高い方ではないが、日本証券新聞デジタル版購読券を含めると30%を超える優待利回りとなっている。配当も1株当たり23年度は32円、24年度は16円予定となっていて、配当を含めた利回りは34.4%と非常に高い。
さらに200株に買い増しをして3年以上保有することになれば、さらにQUOカードの増額も見込めるため、ライツ・オファリングのオファーを受けることを検討している。
※株式の購入を推奨するものではありません、あくまで自己責任で購入をご判断ください。
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