新株予約権の無償割り当て
コロナショック時に購入して長期保有しているジャパンインベストメントアドバイザー(7172)では、100株を3年継続保有すると、QUOカード3000円分と日本証券新聞デジタル版購読券12か月分の株主優待を受けることができ。購入時の株価では優待利回りは30%を超える。
このジャパンインベストメントアドバイザー(7172)において、2023年12月28日の取締役会が開催され、既存株主向けに新株予約権の無償割り当てが行われる決議がなされた。
一部コミットメント型ライツ・オファリング
新株予約権の無償割り当てについては、私も初めての体験だ。詳細はIRの情報を参照いただきたいですが、事業拡大に資金が不足していることによる資金調達の必要性があるようだ。新株予約権の部分について要約すると以下の通り。
- 2024/1/17に、ジャパンインベストメントアドバイザー社以外の全ての株主に対し、保有する普通株式1株につき本新株予約権1個の割合で本新株予約権を無償で割り当て。
- 一般投資家権利行使期間(2024/1/17から2024/3/11まで)における行使代金は、本新株予約権1個(当社普通株式1株)当たり357円。
- 一般投資家権利行使期間において行使されなかった本新株予約権は全て、ジャパンインベストメントアドバイザー社が、2024/3/13に1円又は0円で取得。
- 2024/3/24にコミットメント契約に基づき、原則として、発行新株予約権総数の見込み数の20%をジャパンインベストメントアドバイザー社から引受会社に譲渡し、引受会社は、引受会社権利行使期間(2024/3/14から2024/3/15まで)において、譲渡を受けた本新株予約権の全てを行使、357円で取得。
1株につき1株新規に取得できる権利が株主に付与され、権利を行使すれば357円/株で取得でき、権利が行使されなかった分はジャパンインベストメントアドバイザー社が取得して、新株予約権の20%を引受会社が357円で取得するということだ。
株式数は2倍、全体の10%が引受会社が格安で取得するので、既存株主は株式が希薄化する懸念から、2023/12/29には株価が急落する事態となった。その後株価は乱高下して、1000円を割り込んだ価格で推移している。
権利行使
私は2020年3月に100株を907円で購入しているので、357円で新株100株が購入できる。新株を取得すれば合計200株の平均取得単価は632円となり、2024年2月現在の株価でみても、今のところ利益となる。
株主優待の変化
また、新しく取得した分の保有期間がどう定義されるのかは不明だが、2024年度以降株主優待の基準が変更されなければ、このまま保有することで少なくとも3年後にはQUOカード5000円分、日本証券新聞デジタル版購読券12か月分を取得できるようになる。
時期 | 株数 | 継続期間 | QUOカード | 日本証券新聞 デジタル版購読券 |
12月 | 100株 | 1年未満 | – | 3ヶ月 |
1年以上 | 500円 | 3ヶ月 | ||
2年以上 | 1000円 | 6ヶ月 | ||
3年以上 | 3000円 | 12ヶ月 | ||
200株 | 1年未満 | 500円 | 3ヶ月 | |
1年以上 | 1000円 | 6ヶ月 | ||
2年以上 | 3000円 | 12ヶ月 | ||
3年以上 | 5000円 | 12ヶ月 | ||
2000株 | 1年未満 | 1000円 | 6ヶ月 | |
1年以上 | 3000円 | 12ヶ月 | ||
2年以上 | 5000円 | 12ヶ月 | ||
3年以上 | 10000円 | 12ヶ月 |
これによる優待利回りはQUOカード5000円分で3.9%、日本証券新聞デジタル版購読券12か月分(25000円分)で19.8%となり、総優待利回りは23.7%となる。QUOカードの利回りが上がるし、ひとまず損失になるようなことはないので、新株予約権の行使をすることにした。手続きは私が利用している証券会社ではオンライン上で申し込みができた。
業績自体悪化しているわけではないが、もし株主優待制度の条件が改悪されるようであれば、部分的な売却か全株売却も検討する必要があるかもしれないが、少し様子見してみようと思う。
※株式の購入を推奨するものではありません、あくまで自己責任で購入をご判断ください。
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