葉桜の高輪五反田を散歩
毎月の定期通院のために病院へ行った。この日もあいにくの天気で曇り空、時折ぽつぽつと小雨の降る朝だったが、まだ通り道にはところどころに桜には花が残っていて、高輪台の猿町公園は葉桜ではあるが目を楽しませてくれた。
病院へ着くと予約をしてあったが思いのほか待たされた。待っている客は少ないのだが前の患者の診療が長時間だったようだ。先月検査した血液検査の結果を見ると、ややお酒を飲みすぎで肝臓に関する数値がやや高め、アレルギーの数値もやや高いのは変わらなかった。
病院を出ると朝家を出た時よりもやや雨が強くなり始めていた。五反田駅の方へと歩いて行った。
かつや五反田東口店
五反田へと向かう途中から雨が強くなり、途中で傘をさして歩いていた。少し雨脚が強くなってきて歩くのが嫌だったので、休憩がてら朝食をとることにした。以前から株主優待取得の候補として考えていたかつや 五反田東口店だ。
私は会社員時代には若い時には昼食も外食したり、夜も居酒屋チェーン店にもよく行っていた。しかし年を重ねて体調を崩すようになってから飲みに行く機会も減り、家で母が作ってくれる食事が中心だったし、近年職場では昼食は摂らなくなっていた。
コロナ禍で大きく変化した外食チェーンの注文方法
コロナ禍以降の外食チェーン店は注文方法が大きく変わっているが、最近の人気ファーストフード店の注文システムには慣れていない世間知らずだ。特にかつやは初めて来るため、まったくわからなかった。店舗に入ると左右に注文用の大型タブレットが設置されており、そこから注文する形のようだ。似たような端末を最近無添くら寿司でも見ていたので、何とか注文はできたが、前払いの決済用のQRコードの読み込みにやや苦戦した。
まだ平日の昼食には早い時間だったため、店舗に入ると客はまだほとんどおらず、私の前に1人、私が入った後に2~3人程度。誰かと隣り合ってたベルう必要もなく非常に快適だった。
店員さんが注文票と引き換えに冷たいお茶を出してくれた。
ファーストフード店ではペロペロ事件以降、食卓上の調味料や食器に対する安心感に懸念が生じているが、割ときれいに整理されていたと思う。ファーストフード店のコストパフォーマンスの工場のためにはこういうサービスがセルフなのは致し方ない。
かつ丼と豚汁
注文したのは2品、1つはかつ丼(梅)、いわゆる小サイズだが620円。朝食には少し遅い時間だったので、さらに御飯少な目を選択した。ご飯の減量について割引はない。
かつはどんぶりにピッタリのサイズ、あらかじめかつ丼の器のサイズに合わせてカットされているのだろうか。香草類は苦手だが三つ葉も適切な量でありがたい。
追加で豚汁(小)を注文して170円。ちょうどお味噌汁をいただくサイズ感。これで合計790円の朝ごはん。かつ丼と豚汁のセットメニューがないのが不思議なくらいいい取り合わせだと思う。まずは豚汁をいただく。豚肉、こんにゃく、人参、大根、ネギなどがまんべんなく入っていて、野菜は程よい歯ごたえを感じる柔らかさに調理されていて、豚肉の油がしみだしていておいしい。
かつ丼のかつは注文してから上げてくれる。最初はどんぶりを持つのも熱くて持てないほど熱々だ。かつの厚みはいわゆるとんかつと比べるとやや薄いが、これもオートフライヤーで手早く火を通す工夫なのだろう。食べるとサクッとした歯ごたえの後に甘みのあるつゆの味と肉のうまみがジュワッと広がり、熱々のご飯と一緒に食べてもしっかりとした味付けだ。
途中テーブルの上に置かれていた器を開けると沢庵が入っていたので、少し味変に食べてみた。しっかりとした歯ごたえと、割と強めの味付けで、いいアクセントとなった。
大手とんかつチェーン店に行って、かつ丼を食べようと思えば、1000円を超えるのが当たり前、とんかつ定食を食べようと思えば、さらに1500~2000円程度は必要だろう。
かつやはオートフライヤーなどの導入で、とんかつを上げる料理人の腕を機械化して提供することで、その価格を大きく下げた今の伸び盛りのブランドだ。たいていの定食は1000円以下で食べることができる。手軽でおいしく食べることができるファーストフードとして、コストパフォーマンスは高いと思う。
外はまだ雨が降り続いていたが、食事も終わったので店を出て散歩を再開することにした。
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