やりたいことがわからないのは他人の要求にこたえているから

早期退職/FIRE

人の顔色を伺う

幼少期、私は大人の顔色を伺う子供だったと思う。特に父親は機嫌が悪いとプラスチックバットで子供を叩くようなすぐ手を上げる親だった。勉強していないとか、早く寝ないとか、朝起きて子供番組を見ているとうるさいと怒鳴るような親だった。着の身着のままで外に締め出されるなんてこともよくあった。

例えば母親が実家に帰省しているとき、たまたま私だけ父親と家に残り、1週間ほど生活したときには、お菓子を食べすぎたとか、下手を汚したとか、あれこれ怒られて母親が返ってきたときには自家中毒で入院したこともあった。

また、父親と二人で関西に旅行に行って、昼食を食べた際、熱いお茶を湯呑に注ごうとして、父親の足の上にこぼした時には、旅行中はずっと不機嫌でどうにもならない地獄だった。今なら虐待といわれるかもしれないが、昭和の時代の家庭なんて多かれ少なかれそういったことはあっただろう。家では基本的に父親の機嫌を伺い、びくびくしながら生活していた。

学力以外興味がない父親

学生時代は勉強しなくてもそこそこの成績が取れる優等生だったが、受験なども父親は医学部に行けだとか、国立か早慶でなければダメだとか、いろいろ注文を付けられたが、自分がやりたいことでもない大学に行くために受験勉強なんてしたくもない。高2から今まで以上に勉強をしなくなって、通った学習塾もさぼって近くのゲームセンターに入り浸り成績は急降下した。

一浪の末、そこそこの理系大学に進学したが、入学したころには体調が悪化して、途中で休職を考えた。当時の大学の先生に救いの手を差し伸べられて、修士まで大学に通い何とか卒業はした。氷河期でも就職先には困らないものの、ほとんど父親の意見通りに就職したような気がする。

大手電機メーカーの子会社に就職した後は、理不尽な親会社の言いなりになる会社に絶望していたし、その親会社自身が不正を働いたことで、彼らの利益のために働く気になれず、周囲全部に失望して20年以上勤めた会社を辞めることにした。

今では父親とは会うことも話をすることもない。もし彼がいまだに私の人生に口出しをしていたとしたら、退職をやめるよう説得しに来ただろう。私自身尊敬できない対象から命令されたりすることに強い抵抗を覚えるのは父親の影響が大きいと思う。

人の機嫌に敏感

常に父親の機嫌を伺い、機嫌の悪い父親の機嫌が収まるまで謝る。こういう抑圧された幼少期を過ごすとロクな大人にはならない。常に体調に問題を抱えているのも、こうしたストレスを受け続けてきた影響が大きい。体調を崩せば親は大切に扱ってくれるので、おそらく無意識に人の気を引くために体調を崩しているのだろう。逆効果なのに。

私は人の機嫌に非常に敏感だし、納得いかないことには基本従わないし、パワハラのようなものに対しても強く反発する傾向がある。だが、自分のやりたいことがあるわけではないので、積極的に仕事はしない。

受験も就職も自分が決めたことでもやりたいことでもないので、自分で自分の人生を生きていない。どこか他人事なのだ。行動基準が他人の機嫌にあり、普段からやりたいことをしていないので、自分のやりたいことが何なのか忘れてしまっていた。

自分のやりたいことを自分に問いかける

退職を決めて、日々の仕事から解放され、義務感に追われて生きる必要がなくなった。だらだらと映画やアニメ、Youtubeなど動画鑑賞をして、ゲームをして、漫画を読んで寝るだけの毎日を続けると、受け身な趣味には飽きてくる。

自分がやりたいことってなんだったっけ?昔好きだったことは何だったのか?自分に問いかけてみる。お金を稼げなくても、どんなに無駄なことでもくだらないことでも構わない純粋に楽しめることは?と何度も何度も問いかけてみた。

小さなころに夢中だったのは車だった。当時スポーツカーブームの後くらいだったと思うが、絵本のスポーツカーに夢中になり、車で移動するときには道路を走る車の車種を大人に質問しまくる子供だった。私は車の運転はしないが今でもその影響はF1観戦やグランツーリスモのようなカーレースシミュレータゲームに表れている。

スポーツは基本的に好きで、走るのと泳ぐのは苦手だが、球技はバレーボール以外はそこそこできたので、学生時代は休憩時間に野球やバスケ、サッカーなどをして遊んでいた。部活動は上下関係が苦手で基本的に帰宅部だった。

小さいころにはプロ野球を毎日見ていて、投球フォームをまねして投げていたし、変化球もあれこれ試して遊んでいた。学生時代にはマイケル・ジョーダン全盛で、スラムダンクも流行っていたのでNBAも観ていた。

最近はプロ野球もNBAもあまり見ないが、大谷翔平選手を見ているとやはり楽しい。今でもYoutubeで引退した打者や投手の打ち方や投げ方、変化球の握りなどを見るとまねしたくなる。

体調が回復したら

今はまだ体調が回復していないので、基本的に引きこもっているが、体調が回復したらやりたいことがいくつかよみがえってきた。昔から無意識にボールを投げたり、バットを振ったりするまねをすることがあって、やっぱり野球好きなんだなと思う。バッティングセンターやキャッチボールなど、野球とは言わないまでもそれっぽいことをして体を動かしたいな。

試合までしたいわけじゃないけど近くにコミュニティがないか探してみようか。近くにバッティングセンターやグラウンドがないので、ゴルフの打ちっぱなしでもいいのだが、昔はあった近くの打ちっぱなしゴルフ場も今はもうない。

自転車

若いころは、よく自転車であちこち移動していたものだが、会社員になってからは自転車は使わなくなってしまった。昔は都内でも駅前に自転車を止めたりするのが許されていたけど、今では専用の自転車置き場に置かないとレッカーされてしまうので使いづらくなったというのもある。

自転車は行動範囲を広げるのには便利だし、自分の体を動かす有酸素運動なので健康管理にも良いので安価なロードバイクを買って、バッティングセンターまでひとっ走りして、運動後はどこかで食事をして帰るなんて言うもいいかもしれない。

とにかく楽しく体を動かせて、外へ出るモチベーションになるものを楽しめればいいなと思っている。

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