昭和レトロな居酒屋とハイテクチェーン店:庄や 目黒408店と日高屋 目黒店

グルメ

雪残る朝と通院

早朝寒くて目が覚めた。寒いなと思いつつ二度寝をし仕方なく起きた。窓の外を見ると隣の家の屋根の段差に沿って雪が積もっていた。止んだようだが夜中に雪が降ったようだ。道理で寒いわけだ。

普段ならこんな日は家の中にこもり、暖房の中でぬくぬくと過ごすものだが、この日は病院へ予約を2件入れている日だったので、どうしても外出しなくてはいけない。広がる曇り空は私の心情そのままの灰色だ。

しっかりと服を着こんで、手袋をして家を出た「毎日通勤をしていた頃は、こんな気分で通勤していたな」と寒空を見上げながらつぶやく。大雪の後でも交通機関がマヒしていても、遅刻前提でも会社に通っていたもので、真冬の寒い時期には毎日どんよりと憂鬱な気分だったことを思い出す。

仕事をすることを辞めてからは天気が悪ければ外出はしないし、気分が乗らなければ何もしないこともあるが、予約や約束があれば話は別だ。坂を上って歩いて15分ほどかけて病院へとたどり着いた。運動不足にはいい運動になる。

私はアレルギー体質なので、定期的に血液検査をしているが、この日は診察を受けた後久しぶりに血液検査をしようということになったので、いつもよりも時間がかかった。薬の受け取りは午後に回してひとまず家へと帰った。

歯のメンテナンス

昼食を取った後、今度は歯医者へと向かった。3ヶ月に一度歯医者さんで歯のクリーニングをしてもらっている。私は歯並びも良くなく虫歯になりやすく、すでに歯が一本インプラントになっている。歯槽膿漏にならないように歯磨き粉は薬用シュミテクト 歯周病ケアを使っている。歯医者さんに試供品をもらってから具合がよかったので継続して使っている。

歯科助手の女性が丁寧に口の中をクリーニングしてくれる。歯のクリーニングは歯科助手さんの腕がいい時は気持ちがよく、まるでマッサージを受けているような感覚だ。目の上にタオルをかけられて視界をふさがれるので、洗濯されたタオルの香りに包まれてうとうととしてしまうこともある。

人間は食べなくては生きていくことができない。食べ物をかむことで脳への血流を増やし、認知症へのリスクを下げることにもつながる。歯は健康の土台だ。今後の健康のためにも通うようにしている。

口の中がすっきりした後は、処方箋受付をしているツルハドラッグへ向かい、午前中に処方された薬を受け取りに向かう。最近は処方箋をアプリで撮影して、あらかじめ処方を頼んでおけるので、長い間薬の処方を待つ必要がなくなったのがありがたい。

さらに激安の殿堂プラチナ ドン・キホーテへいって、週末のF1中継の観戦に備えてお菓子や飲み物を買ってから帰った。

昭和レトロな居酒屋:庄や 目黒408店

この日は親も外出していたので、一緒に外食することにした。庄や 目黒408店へ向かう。大庄(9979)が運営する海鮮系居酒屋のブランドだ。

私が学生の頃や会社員として働き始めた20年以上前はこうした居酒屋はたくさんあったと思うが、最近はあまり行く機会もなくなっていた。

店内の雰囲気は昭和のレトロさを感じさせる。

素朴な味のポテトサラダ。

甘いたれの焼き鳥(ねぎ間)をビールをひと飲みしつついただいた。

歯ごたえのあるマグロの山かけ。

あっつあつの鶏のから揚げはおいしかったが、食べた感触は竜田揚げに近い。

少しご飯ものをということで鉄火巻きを頼んだ。

魚はお任せなので酒類はわからなかったが、なめろうは一口食べて私の苦手な大葉の香りがしたので、家族が美味しくいただいた。

金曜日の夜ということもあり、ひっきりなしにサラリーマンらしき客が2~4人組で入ってきて、ドアが開くたびに凍えるような冷たい風が店内にいる客の酔いを醒ます。カウンター以外が埋まってしまっていて予約のない客はお店をそのまま出ていった。やや食べ足りなかったが、客が多く料理が出てくるまでに時間がかかりそうだったので会計を済ませてお店を出た。

時代が止まったかような居酒屋

注文はメニューを見ながらすべて店員との会話で行い、しばらくしてから人が運んでくる。料理も定番のものが多く、酒のつまみになるような料理が多い。人の入りのわりに店員が少なく、運ばれてきた料理は食べ終えてしまい手持ち無沙汰になる。若いカップルが来るようなお店ではなく、サラリーマンが会社帰りに一杯立ち寄る昔懐かしいレトロな居酒屋の雰囲気だ。時代が昭和で止まっているような錯覚を起こす。

業態的には今後店舗数を増やしていくような目新しさや勢いは感じられない。せめて注文を自動化するくらいの効率化は考えたほうがいい気がする。日本酒は色々取り揃えていたので、店員さんと話しながら日本酒選んで楽しみたいときに立ち寄るかもしれない。

ハイテクチェーン:日高屋

お酒を飲んだ後、なぜラーメンが食べたくなるのだろう?歩いていると日高屋 目黒東口店が目に入った。少々食べ足りなかったのもあり、ふらりと入ってしまった。

普段ラーメン屋に行くことはあまりなく、年に1回くらいだが、日高屋を訪れたのは会社に就職したころに一度食べて以来なので20年近く来ていない。日高屋はハイデイ日高(7611)の運営するブランドだが、当時は食券を購入して食べたような気がする。

コロナ禍で大きくシステムが変わったのか、高度にシステム化され効率化されている。席を選んで座ると注文は席に固定されたタブレットで完結し、配膳はネコ型AIを搭載したロボットが運んでくれる。

ビールを一杯と中華そばと餃子のセットを頼んだ。すでに居酒屋で食べてきたので、明らかに食べすぎだが、中華そばと餃子の味を味わってみたかった。

中華そばは煮干し風味のシンプルなラーメンという感じで、私の中の昔食べた町中華のラーメンの味を想起さえるラーメンだ。ネギ、海苔、チャーシュー、メンマとどれをとってもシンプルで、高級ラーメンも美味しいが、普段食べるラーメンにはこのくらいがちょうどいい。餃子も皮がパリッとしていておいしい。

ゆっくりと食べて、タブレットで会計確認をしてからレジへ向かい電子マネーで支払いを済ませた。リーズナブルでおいしかったが、1つだけ残念なことがあった…。

オートメーション化と衛生管理

写真を見てお気づきの方もいらっしゃるかもしれないが、残念だったのはレンゲの裏に汚れがあったこと。レンゲの形が複雑で溝があるので食洗器だけでは洗いきれないのだろう。このままレンゲをスープにつければ汚れは料理の中に入り、食中毒を起こすかもしれない。人手に頼らないシステム化を進めるなら食洗器が洗いやすい食器に変更するなり改善すべき点だと思う。

人にぶつからないように配膳するためか、配膳ロボットの主張が強いのがやや気になるが、店内は高度にシステム化されていて、店員さんと話すのは会計の時くらい。飲食店のバイトの求人に応募が来ないという話も聞くが、人手不足をAIやロボットが補う時代になったのだなと、20年前からの進化には驚いた。

コロナ禍で苦戦が続いてきた外食産業の中で立ち直りが早いのも、こうした業務効率化の賜物なのだろう。衛生面に気を付けて先進化を進めて業績を伸ばしていってほしい。

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